コゾロフメモ

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「移動都市 モータル・エンジン」の感想

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過去の大戦争で荒廃した未来の世界。人類は都市を移動させながら生活していた…「都市を移動」ってイミフだと思うんですけど、街の一番下にキャタピラがついてて街ごと移動できるようになってるんすよ!すげえ!そして機械仕掛けの街と街が覇権を争いぶつかり合う!これは面白そおおおお!…と予告編の映像を見て見ることを決めた。

巨大移動都市「ロンドン」がメイン舞台。この世界ではロンドンのように移動して暮らす「移動主義」と、移動して暮らすことに意義を唱える「反移動主義」の2派が対立している。反移動主義の人たちは「静止都市」と呼ばれる動かない街で暮らしている。っていうか普通に地上で暮らしている。私が予告でウッヒョーとなった都市同士の食い合いはぶっちゃけ冒頭のみであった。その後は移動都市ロンドンVS静止都市シャングオの戦いへ進んでいく。

私は思った。全員普通に地上で暮らせばよくね…?荒廃してるっていうけど、地上に普通に草生えてるし(面白いという意味ではない)。燃料大量に消費してまで街ごと大移動する必要性が分からんかった…。この疑問が解消されないままどんどん話が進んでいくので最後まで感情移入できずに終わってしまった。移動都市のギミックとかクライマックスのアクション映像はクオリティ高くて迫力あったのになぁ…

モヤモヤしたまま映画館を出て公式サイトを見てみたところ原作の小説が存在したのでKindleで買ってみた。これが結構面白い!映画を見た後なので場面の想像がしやすく、ストーリーも飽きさせない展開で活字離れしていた自分でも2日で読んでしまった。都市が移動しなければならなくなった理由もちゃんと説明されていたし(要は地殻変動やら異常気象やらで一ヶ所に留まって暮らすのが困難になってしまったのだ)、キャラひとりひとりの感情の動きも丁寧!

改めて映画のことを思い返すと、原作の内容をちゃんと映像にしていたと思う。この内容を2時間でちゃんと描くのは大変かも…。原作にはこの後3冊続編があるそうなので、映画よりも連続ドラマシリーズにしたらすごく合ったんじゃないかな〜と思った。