コゾロフメモ

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「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の感想

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1969年8月9日に発生した「シャロン・テート事件」という実在の事件を題材にした映画。事件のことは知らなかったので色々記事を読んで予習してから映画館に向かった。監督のラジオのインタビューを聴いたが「事件の被害者としか知られていないシャロン・テートのことを描くことで彼女を救いたい」という思いがあったとのこと。その通りシャロンへの愛、そしてハリウッドへの愛が感じられる映画であった。

映画の中にはシャロン・テートはじめ実在の人物が多く登場するが、架空の人物としてディカプリオ(落ち目の役者)とブラッドピッド(ディカプリオ専属スタントマン)のコンビが出てくる。映画は基本的にこのディカプリオ&ブラピのハリウッドでの生活模様を描いていき、その脇で微妙に交差するのかしないかスレスレな感じでシャロンの暮らしぶりが挟み込まれる。

ディカプリオはセリフ忘れて情けなくて泣いたりとかめちゃくちゃかわいい!おっさんになって益々魅力が増している気がする。そしてブラピ…55歳とは思えないカッコよさ。あんなグラサンが似合う人がいるだろうか?意味もなく屋根の上で脱いで鍛えられた上半身を惜しげもなく披露するサービスシーンも!(あれはなんで脱いだんだ?w)

シャロン・テート事件」について何も知らないで見るとただ淡々と進んでいく映画に見えるかもしれない。しかし事件のことを知っていると非常に恐ろしい。何しろ、日付がシャロン・テート事件の8月9日に段々と近づいていくんだもの…。監督も言っていたけど「観客が事件のことを知っている」こと自体がこの映画の演出になっているんですよね。事件の内容知らない人は解説記事を読んでから映画を見たほうがいいぞ!

ラストはいい意味で裏切られた。監督らしいというかなんというか、粋ですねー!今年見た映画では間違いなくベスト3に入ると思う。

以上