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ウクライナがEUの加盟国候補に(6/24荻上チキSessionニュース)

今日の「荻上チキ・Session」ニュースのメモ書き。なんかSessionまとめブログみたいになっているがここは私のメモ帳なのだ!

ウクライナEUの加盟候補国に【ニュース】合六強×荻上チキ

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以下メモ

EUは23日の首脳会議でウクライナモルドバを将来の加盟国候補としての地位を与えることを全会一致で決定した。正式な加盟申請から4ヶ月という異例の速さ。実際の加盟までは経済や法制度をEUの基準に合わせる必要があり、通常実現には何年もかかると言われている。

ウクライナの状況

ここ1ヶ月ロシアが集中してきた東部ルガンスク州セベロドネツクはかなり厳しい状況。隣接するリシチャンスクでもロシア軍が別の方面から街の近くまで迫っておりこちらも厳しい。この2つの街が陥落したとしても、ロシア軍はかなり消耗しているのでそれ以上に拡大するのも難しいのではないか。南部についても一進一退で膠着状況になりかねない。
※ウクライナ軍はゼベロドネツクから撤退するらしい

EU加盟国候補の背景

戦闘しているウクライナとの連帯、結束を示すことになったのだろう。ウクライナにとってはこれまで加盟国候補として土俵にあがることすら厳しいのではという指摘を受けてきたので、今回の決定は歴史的な瞬間と言える。

ウクライナでは2014年にマイダン革命が起こったが、当時EUとの関係を反故にした親露派政権に対して親EU派の市民がデモを起こしたのがきっかけとなり始まったので、今回の出来事はウクライナ国民にとっても希望の持てるニュースとなったのではないか。

EU加盟に向けた課題

加盟国候補に入ったとしてもすぐに交渉が始まるわけではなく、様々な条件をクリアする必要がある。今回EUから出された重い宿題としては、長年問題になっている法の支配の徹底、汚職への対策がある。今回同時に候補入りしたモルドバでもオルガルヒの影響力や、司法などウクライナと共通の問題があり、これをクリアすることが重要。
EU加盟交渉を開始するにあたり、加盟国の全会一致が再度必要になってくる。加盟国の中でもウクライナとの連帯については国によって若干考えが異なってくると思われ、ウクライナ支援についても各国間でばらつきが出ないかという部分も重要なポイントになる。

NATO加盟とEU加盟の違い

ロシアからするとNATOは軍事同盟で、集団防衛が肝になってくる。ウクライナが加盟国になれば今回のように侵攻することは難しかったので長年反対してきたのだろう。プーチン大統領EU加盟については気にしないと言っているが、実際の加盟までに時間がかかると考えているのかもしれないし、今回の進行でウクライナを同国化しようとしているので、そんな状況になった時にはEU加盟も何もないだろうと考えているのかもしれない。ただ、マイダン革命時はEUとの関係強化しようとしたことについて、プーチン大統領はかなりプレッシャーをかけていたと言われているので、本音レベルではEU加盟についてはピリピリしていくのだろうと思われる。

EU加盟への見通し

現在の状況では全く見通しが立たない。最後に加盟したクロアチアは2013年加盟、申請が2003年、候補国になったのが2004年。10年以上はかかるのではないか。ウクライナの最新の世論調査では87%が加盟を支持していると言われているが、痛みを伴う改革を行うことによってこの支持率がどう変化していくのかにも注目する必要がある。

メモ以上

加盟するのにこんなに時間がかかるものなんですね。しかし通貨をユーロに変更するだけでも大変だし、国内の問題を解決するのも一筋縄ではいかないのだろうと考えると普通に10年なんてあっという間に過ぎるのかもしれない。まずは戦争を集結させて復興させるところからなのでしょうが、加盟への土俵に上がることで少しでも現地で大変な皆さんの希望になっていれば良いなと思いました。