コゾロフメモ

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「天気の子」の感想

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我々のようなおっさんおばさんが子供の頃は、真夏の入道雲や大きな空を見かけると「竜の巣じゃあああ〜!」「あの中にラピュタがあるんじゃああ〜」などと騒いでいた訳だが、これからの子供たちは夏の空を見ると「天気の子」を思い出すのかもしれない。

新海監督の作品は初期の以外はだいたい見ているが「秒速五センチメートル」では主人公の男に終始イライラし「君の名は」の時は「そもそも3年時間がずれてたら笑っていいともが放送していないことやSMAPが解散することに気づかない訳がないだろう。ネットニュースとか見ないのか…?」ということが最後まで気になってしまい入っていくことができなかった。結論として私はあまり新海監督の作品を鑑賞するのに向いていない人間なのかもしれないと思った。。

なのであまり過度な期待を持たないまま映画館に向かった。

良かった点としては
・たまたまだろうけど今年の梅雨がやたらと長かったので劇中の雨が続く設定に説得力があった。別の年の公開だったら違和感あったかもしれない。
・新宿、代々木、お台場などなど知っている風景がバンバン出てくるので楽しめる。看板とかブランド名も殆どそのまま登場するので面白い(バニラトラックは笑った)。
・天気という誰にでも身近な題材なので映画館を出た時にどんな天気だとしても余韻に浸れる。
・前回以上にRADWIMPSのPV映画なのでRADWIMPSファンは嬉しいのではないだろうか。
・絵がきれい。

以上である。

以下は後から思い出すとどうしても気になってしまう点である

※ネタバレ含むので嫌な人は閉じてくれ!※



・拳銃は無くても成立したのではないだろうか。警察に追わせるという状況を作る為に出してるのでかなり無理矢理である。少年がクライマックスで逃げてる目的と、警察が彼を追う目的がズレてるので違和感があった。
・主人公の少年が家出した理由によって彼を支持するかどうかが変わってくるのでもう少し情報が欲しかった。親に虐待されている等で逃げるしか選択肢がなかったのであれば子供のような立ち振舞いも許せるが、ただの我儘で家を出たのだとしたらちょっとイライラする。何となく後者のような気がした。
・女の子とその弟がバイトしながら貧困生活して児相のお世話になるくだりももう少し説明が欲しい。母親が亡くなった時点で周りの大人は何もしなかったのだろうか。仮に親族がいなかったとしても病院の人は放ったらかしだったのだろうか。

…こちらとしてはいい映像だし感動したいと思うのに上記のようなことが気になってしまうのでやはり入り込めなかった。これが世界名作劇場とか日本昔ばなしであれば全く違和感を感じなかったと思うが、何しろこのアニメは背景がめちゃリアルで、いつも過ごしている街が沢山出てくるので「現実感」がすごいのだ。現実感を出すなら設定をもっとリアルにしてほしい。シンゴジラだってそもそも「ゴジラ」っていう存在しないものを出しているので相当説得力がないとただのファンタジーになってしまうんだけど、設定や展開がめちゃリアルだったから最後まで入り込めたよなあ。私は、天気の子で感動したかったんだあああ!

小説版もあるみたいだから読んでみたら色々補完できるのかなぁ。あとは主人公と同じ年代の時に見たらめちゃ共感して泣いたりしたのかも。俺も大人になっちまったぜ。。

というかやっぱり私は恋愛映画よりもシンゴジラとかアベンジャーズとかキングスマンみたいなのが好きなんだろうな。愚痴ばかりですいませんでした。

以上