コゾロフメモ

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「ロング・ウェイ・ノース〜地球のてっぺん」の感想

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フランスのアニメ作品。東京だと恵比寿の東京都写真美術館でしか上映されてないのでちょっとマイナーな映画だと思うが、ラジオでアニメーターの井上俊之さんが大絶賛しているのを聴いて見ることにした。

字幕、吹替両方上映されていたが私が見たのは字幕版。フランス語だったので全く何言ってるか分からなかったけどオリジナルの声優さんの声はなかなか味わい深かった。

舞台は19世紀のロシアで、行方不明になったおじいちゃんを探しに少女が北極へ旅立つという話。話は大変シンプル。そして何よりも絵柄がめちゃくちゃシンプルなアニメ。キャラクターには輪郭線が無く、全てベタ塗り。背景も基本ベタ塗りでグラデーションもなくキャラと背景の画風が同じなんだけど、画面全体の色使いが絶妙で全てのシーンが一枚の絵になってる感じ。とても美しい…壁紙にしたい!スパイダーバースの時も思ったけど色も含めて画面全てをデザインするって相当大変そう…パンフによるとやはり通常のアニメ制作ではキャラと背景は完全に分業で、ロングウェイノースのように画面のデザイン全てを統一させるというのは物凄いことなんだそうだ。

めちゃくちゃシンプルなキャラ造形なので見始めた時は昔話アニメっぽいファンタジーな内容を想像していたが、途中からこの絵柄からは全く想像してなかったリアルな氷の世界の恐怖を味わうことになる。BGM無しで風の音だけだったりとか、演出がすごい。シンプルな絵なのにこんな緊迫感出せるのね。

話的には実際かわいい女の子があんな男だらけの船に乗ったら無事でいられないんじゃないの…と若干ヒヤヒヤしたがまあそこはアニメなのでよしとしよう。私が最近見るアニメって日本の有名作品とアメリカのCGアニメくらいだったのでフランスの作品は大変新鮮であった。フランスアニメはディズニーピクサー系とは違う手描き重視な進化を遂げているようだ。他の作品も見てみたいな〜と思いました。

あとは劇場に貼ってあった業界人からの絶賛コメントコーナーの最後が村西とおるで、全裸監督見た後だったからなんでだよ!wってなった。

以上