コゾロフメモ

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「ミッドサマー」の感想

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ネットをやたら騒がしている話題の映画を見てきたよ。

若者4人がスウェーデンのある田舎町で行われる祝祭に足を踏み入れ、そこで恐ろしいことが起こる…という内容。予告編によると祭りは白夜の中で行われるため、明るい空間で繰り広げられるホラー映画ってとこが新しいようだ。キャッチコピーは「明るいことが、おそろしい」

で、実際映画を見た感想としては明るいのが怖いというよりはそこにいる人間が怖い。ちょっと暗い場所に入るシーンはやっぱり緊張するし結局暗闇は怖いなと思った。音や演出でドドーン!キャー!とビビらせるシーンは殆どなくジャンルとしてはホラー映画って感じでは無かったな。サスペンスとかスリラーに入るんだろうか。

村の住民は終始満面の笑顔で北欧感あふれる可愛い服装と沢山のお花でとても美しい映像が続く。しかし壁に飾ってある写真になんか違和感があったり、飾られているタペストリーの絵の中に気持ち悪い描写が入ってたりとちょいちょい挟み込まれるネタが今後発生する不幸を予期させて不安感しかない。もうダメだーーー早く逃げてーーー!!!

という訳で村の狂気が少しずつ明るみになっていくのだが結構ド直球グロもあり、あんまり耐性が無い私は最後までアワワ~であった。祭りの儀式の内容自体は太古から様々な地域で行われていたようなことだろうし特段新しいことはないのだけど、それが現代の北欧で行われているってのがビジュアル面含めて新しいのだろうなと思った。

一番面白かったのは映画を見た後で、この映画は細かい演出にとても気合を入れていて、一度見ただけでは気づかないようなヒントが映像の随所に散りばめられている。映画公式サイトにネタバレ専用解説ページがあるんだけど見た後に読んだらめちゃくちゃ面白かった。後から気づきが多くてもう1回見たくなっちゃう。怖いから見ないけど。考察厨にはとってもおすすめの映画だよ!

この映画に癒されたり共感する人もどうやらいるらしいんだけど、私は全然癒されないし共感できるのが怖い。人騙して連れてきて本人の意思を無視して村に滞在させるあいつらってただの外道だと思う。

ここしばらく風邪で寝込んでいたのでTwitterで「コロナで自宅にいる人におすすめ!家族で楽しめるエンターテイメント作品!」として薦められていた「ミスト」と「ダンサーインザダーク」を連続で見たのだが(どちらも初見であった。ちなみにどっちも鬱映画だからな)、その後にこの映画を見たので精神的にはいい感じに消耗しました。同じ監督の「ヘレディタリー」も気になるけどなんか危険を感じるので元気になったら見ることにしよう…。

以上